外壁をリフォームする3つの方法と費用について

現在の下地がモルタル吹き付け塗装の外壁の場合において、外壁のリフォームする3つの方法と費用を紹介します。
ほとんどの方が、外壁のリフォームの場合は塗り替えを考えていますが、外壁リフォームは塗装以外にもやり方があります。
ここでは吹き付けから吹き付け、吹き付けから左官仕上げ、吹き付けからサイディングの3つのパターンを紹介します。

外壁リフォームの基本的な理解

外壁は紫外線、 風雨や雪、 気温の変化など外壁は紫条件下にさらされています。

そのため経年変化の影響が大きく、 築後10年毎のサイクルで修繕、 リフォーム計画を立てる必要があります。長期にわたる住まいの維持管理のためには、 メンテナンスとコストがどうしても必要になります。

外壁材の選択の問題

リフォームでの外壁材の選択は、 デザインだけではなく、外壁材に必要な性能を考慮する必要があります。

外壁材の性能には

  1. 防水性
  2. 断熱性
  3. 防火性
  4. 遮音性
  5. 耐風圧性
  6. 耐候性
  7. 耐震性

等を検討する必要があります。

「 外壁材」 は種類が多く、 前述した性能や条件をひとをひとつの材料で満たすことは難しいため下地材との組み合わせや、 工法も適切に選択することが必要です。

外壁材の工法

外壁材の工法は、 モルタル下地に吹付けやタイル張り仕上げを行う湿式工法と、 外装材仕上げによる乾式工法に分けられます。

以前は住宅の外壁といえば「モルタル仕上げ」 が一般的でしたが、 ここ十数年は「 窯業系サイディング」 が外壁材としての主流を占めています。

また、 軽量かつ耐久性に優れたガルバリウム鋼板の「 金属サイディング」 も普及しています。

塗り替えも選択肢

外壁のリフォームの主流はいうもでもなく、塗り替えです。しかし、塗り替えする場合でも、近年窯業系サイディングの普及により下地がモルタルではなく、サイディングの場合が多いようです。

塗装屋さんに確認すると、サイディングの場合、窯業系よりも金属系のほうが劣化が少なくて塗りやすいといっています。

そのような外壁をリフォームする場合において、順番に三つの工法を紹介します

モルタル吹き付けを再塗装するリフォーム

現在モルタルの壁を、再塗装する方法です。必要な工事は、仮設足場工事・塗装工事(シーリング含む)になります。依頼する塗装屋さんは、外壁だけの劣化ではなく、水切りや笠木、シール部分などの劣化をしっかり見てくれる業者がよいでしょう。また外壁からの雨漏りがないかどうかをしっかり確認してくれる業者を選びましょう。現場では塗料が飛散する場合があるので、自家用車や近隣への配慮が欠かせません。このあたりの挨拶や養生シートが万全なのかどうかも塗装業者をチェックするポイントになります。 

モルタル仕上げは代表的な湿式工法の一つで、防火性、耐久性に優れています。また表現の自由度も高いのが特徴です。ここでは仕上げを吹き付けにする場合と左官仕上げにする場合があります。

それでは施工面積200㎡ 仮設足場180㎡の場合の見積書を見てゆきます。

吹き付けから吹き付けへの費用

外壁の仕上げを吹付け塗装から
新しい塗装仕上げにする
No 項目・仕様 数量 単位 単価 金額
1 仮設足場(損料、シート共) 180 1,800 324,000
2 養生費 180 540 97,200
3 壁下地材塗布/シーラー(材工共) 200 500 100,000
4 外壁弾性塗料塗布(材工共)※モルタル仕上げ 200 1,260 252,000
5 ウレタンシーリング10×10(材工共) 1 60,000
6 資材運搬費及び諸経費 1 90,900
小計 924,100

この場合の仕上げ塗料は、モルタル仕上げとなっています。ここでモルタルの吹き付けではなく、塗装をする選択肢があります。外壁塗装の場合は塗料材工単価が変動するものと思ってください。最近主流のシリコン塗料なら3500/㎡~、フッ素塗料なら4500/㎡~、お薦めの無機ハイブリット塗料なら5500/㎡~が市場価格になります。

吹き付けから左官仕上げの費用

単に吹き付け塗装だったモルタルを左官仕上げにする工法もあります。 モルタルの仕上げは、モルタル塗り、 金ごて仕上げ、 木ごて仕上げ、 刷毛引き仕上げとする場合もありますが、 この場合は左官の仕上げを施します。 仕上塗材のグレードにより耐久性や見積価格に差が出るので注意が必要です。  

外壁の仕上げを吹付け塗装から
左官仕上げにする
No 項目・仕様 数量 単位 単価 金額
1 仮設足場(損料) 180 1,800 324,000
2 養生費 180 540 97,200
3 薄付仕上げ塗材E塗布(材工共) 200 3,600 720,000
4 ウレタンシーリング10×10(材工共) 1 60,000
5 資材運搬費及び諸経費 1 129,540
小計 1,330,740


吹き付けからサイディングへ

外壁リフォームの大きな選択肢として、モルタル壁から、カバー工法を使い、サイディングボートを張り付ける方法があります。この場合の検討内容は、外壁の重量が増加するため、それに見合う耐震性の確保や壁の補強が必要になります。下地をどうやってとるかも重要なポイントになります。

カバー工法のメリットは以下の通りです。

  • 解体や廃材処分の手間や費用が省略できる
  • 解体手間や日数が短縮できる
  • 断熱性や遮音性などの機能を付加できる

カバーサイディングの費用

外壁の仕上げを吹付け塗装から
サイディングにする
No 項目・仕様 数量 単位 単価 金額
1 仮設足場(損料) 180 1,800 324,000
2 開口部見切り及び各所水切り取付け(材工共) 1 180,000
3 胴縁下地取付け(材工共) 181 1,650 298,650
4 サイディング貼り/セメント系・1時間準耐火タイプ(材工共) 181 6,300 1,140,300
5 バルコニー内壁・上裏塗装/ローラー引き(材工共) 19 1,450 27,550
6 ウレタンシーリング10×10(材工共) 1 60,000
7 資材運搬費及び諸経費 1 216,388
小計 2,246,888

※上記のサイディングはセメント系1時間準耐火のタイプ。窯業系は7000円/㎡からあり、金属系は5000円/㎡~。木質系は一番高価で、材料だけで14000円/㎡。工賃も入れると17000円/㎡~。

サイディングも劣化しますので、その時はサイディングを再塗装するか、塗装かサイディングの交換という選択肢になります。この場合カバー―工法ではないので、解体費や廃材撤去費が別途かかります。

以上、外壁リフォームの3つのタイプと費用について述べました。外壁のリフォームは、塗装のみと考えがちですが、モルタルを再塗装する方法や、サイディングをカバー工法で施工する方法を紹介しました。

せっかくの自分のマイホームですので、見栄えを最大限にこだわってもいいと思います。

外壁リフォームの前に保険調査を

外壁をリフォームする場合には、保険が適用できるかどうか、保険調査のほうも併せて行ったほうが良いでしょう。外壁も屋根同様、
自然災害の影響を受けやすく、場合によっては火災保険で修理できる可能性が高まります。

暴風や台風、大雪などが原因で損傷した箇所が見つかれば、補修費用を保険金で出すことができます。

被災したかどうかはあくまで自己申告です。保険会社や代理店から『どうですか?』と電話がかかってくることは滅多にありません。事故の申請はこちらからの自主的に行うのが原則になります。

あなたの家ももしかしたら保険で修理することができるかもしれません。

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