コロニアル屋根を塗装する費用はいくら?耐候性塗料にも注目

コロニアル屋根の再塗装は葺きなおしや葺き替えに比べて、低コストのため多くの人が屋根のメンテナンスとして利用します。

屋根は一般的には風雨や雪、気温の変化、さらには地震などの影響を受けます。よって過酷な条件にも耐えうるだけの材質が使われていますが、新築5年も過ぎると徐々に傷み始めてきます。

どのタイミングで屋根を再塗装すべきなのか?その費用はどれくらいなのかを解説します。

屋根の塗装のタイミング

再塗装の対象になる屋根材は平型化粧スレート屋根(スレート瓦)や瓦棒葺きの屋根が一般的です。平型化粧スレート屋根はカラーベストやコロニアルと呼ばれています。瓦を再塗装するのは一般的にはあり得ません。

コロニアルの再塗装のタイミングはメーカーの最新の発表で10年とされています。

コロニアル屋根の場合は10年で点検、補修、必要な場合は再塗装というのがメーカーから推奨されています。
ただし図は現在の最高性能のコロニアルで、以前は5年をめどにとなっておりました。
ですから現状と築5年たっている既存住宅は、再塗装のための点検をしたほうが良いということになります。

コロニアル屋根を塗装する費用

塗装の目的はあくまで美観を再生することです。屋根材の劣化や風化は機能上は問題ないのが屋根材メーカーの見解です。
※ただし商品によって異なるので、商品名からメーカーに問い合わせするのがよいでしょう。

いざ塗装するときに屋根が割れていたり、強風で飛んでいる場合もあります。また棟板金の釘が浮いている場合もあります。こうした補修費用は別途見積もりになるので注意してください。

コロニアル屋根を塗装する費用
No 項目・仕様 数量 単位 単価 金額
1 仮設足場 204 870 177,480
2 養生費 204 540 110,160
3 塗装下地塗布/シーラー(材工共) 79 500 39,500
4 屋根用塗膜防水材塗布(材工共) 79 4,600 363,400
5 ウレタンシーリング10×10(材工共) 1 60,000
6 資材運搬費及び諸経費 1 75,054
小計 825,594

塗料について

塗料は無機ハイブリットを検討してみる

コロニアル屋根を塗布する塗料はたくさんあります。屋根材を塗る際に注意するポイントは、耐候性です。
屋根は太陽光にさらされ続けるので必ず紫外線で劣化します。塗膜(塗料の膜)の最大の劣化原因は紫外線なのです
屋根は建物の中で一番紫外線が当たりやすく、外壁以上に劣化しやすい場所になりますので、屋根用の塗料は、耐候性の高い塗料を選びましょう。

また次回の塗り替えのタイミングを考え、屋根には外壁で使用する塗料より耐候性の高い塗料を選ぶことをオススメします。ですから紫外線劣化に強い塗料を選ばないといけません。しかしながら市販されている有機塗料は必ず紫外線劣化します。ウレタン、シリコン、フッ素などの塗料はすべて有機塗料になります。

そこでお薦めなのは、無機と有機を配合した無機ハイブリット塗料です。

有機塗料は塗膜が劣化すると塗膜内の顔料が表面化するチョーキング(樹脂がやせることにより、体質顔料や顔料が塗膜表面に浮いてくること)が発生し、光沢低下、色あせを起こします。 対して無機ハイブリッド塗料は、長期間耐候性を維持するため、チョーキングが発生しにくくなっています。

ただし無機ハイブリット塗料は塗装単価がたかくなります。上記塗膜防水材よりも1500円~2000円単価が上がるのが相場です。

有機塗料の耐候年数は10年、ハイブリット塗料は20年といわれてますので、長い目で見たらハイブリット塗料がお薦めなのです。

以上コロニアルを塗装する費用と、耐候性について述べました。

見積調査の際には必ず保険調査を

屋根のリフォームの際には、保険が適用できるかどうか、保険調査のほうも併せて行ったほうが良いでしょう。屋根は自然災害の影響を受けやすく、場合によっては火災保険で修理できる可能性が高まります。

暴風や台風、大雪などが原因で損傷した箇所が見つかれば、補修費用を保険金で出すことができます。被災したかどうかはあくまで自己申告です。保険会社や代理店から『どうですか?』と電話がかかってくることは滅多にありません。事故の申請はこちらからの自主的に行うのが原則になります。

あなたの家ももしかしたら保険で修理することができるかもしれません。

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