皆さんは窓ガラスの破損も火災保険が適用されることを知っていますか?
破損の理由にもよりますが、自然災害や盗難など様々な理由による窓ガラスの破損が火災保険の適用となるのです。
あなたも気が付かないうちに、支払われるはずの保険を受け取る機会を逃しているかもしれません。
請求漏れがないように、ガラスの破損において、火災保険が適用されるケースを紹介しますので参考にしてください。
目次
【火災保険で割れたガラスが直せるケースは!?】
契約内容により補償内容に違いはありますが、具体的にはどのようなケースで破損した場合に補償を受けることが
できるのでしょうか?
◆自然災害での破損
風災や水災、雪災、雹災などの自然災害でのガラスの破損は火災保険利用率の約6割を占めています。
強風で飛んできた飛来物や雹が直撃したことによる破損などが対象となります。また台風などによっておこる洪水や
土砂崩れ、地滑りにおける損害も補償対象です。
◆盗難などでの破損
空き巣など泥棒によって窓を割られた場合などが当てはまります。
盗難サービスなどを付帯させていなければ請求できないことも多いので注意が必要です。
◆飛来物による破損
飛来物とは外から飛んできたボールで窓ガラスが割れた場合や、鳥が衝突して窓ガラスが割れた場合などが適応になります。
飛来物というと風で飛ばされた物により破損することを思い浮かべる人も多いかと思いますが、
風で飛ばされたことによっておきた損壊は風災による破損の扱いになります。
◆不注意による破損
タンスを動かす時に窓ガラスにぶつけてしまった場合など、突発的な事故などによって起きた損害は、不足かつ突発的な事故として補償に含まれています。突発的な事故の場合は、故意に破損したと思われてしまわないか不安がある人もいるかもしれませんが、多くの保険会社では「自然災害を除く偶発的な事故により受けた損害」も補償しているので安心してください。
【熱割れは火災保険の対象外!?】
多くの窓ガラスの破損は火災保険で補償を受けることが可能ですが、破損の原因の中でも熱割れに関しては火災保険の対象外となっているケースもあるため注意が必要です。
◆そもそも熱割れとは?
そもそも熱割れとはどのような状態なのでしょうか?
熱割れとは、熱を加えると膨張するガラスの性質によっておこる現象です。
直射日光があたり高温になる窓ガラス部分と、直射日光が当たらないサッシに埋め込まれている部分の温度差により、日光が当たる部分だけが膨張するためガラス内部で大きな力が働きガラスにひびが入ってしまうのです。
直射日光が直接あたる部分とサッシ部分の温度差が激しいほど熱割れがおこりやすく、夏場よりも冬の晴れた日などで起きやすくなっています。
◆契約内容によっては火災保険が適用される!
ガラスの性質による破損となるため補償対象外としている火災保険もあり、約款にも記載されていることがあります。
しかし、不足かつ突発的な事故として補償内容に含まれている保険会社もあります。特約として契約することが可能な火災保険もあるため、契約内容を確認しておくようにしましょう。
不足かつ突発的な事故以外にも「偶発的な事故」や「破損・汚損」と表記している保険会社もあり、記載の仕方が違うので分からない場合は保険会社や代理店に聞くか、弊社の相談窓口にお問合せください。
【子供がガラスを割ってしまった場合は!?】
子供が遊んでいて窓ガラスを割ってしまったというケースでは火災保険がどのような立ち位置になるのでしょうか?
◆自宅のガラスを割った場合は火災保険が適用される!
子供が遊んでいて窓ガラスを割ってしまった場合、それが自宅の窓であれば損害額が補償されることがあります。
熱割れの補償と同様の「不足かつ突発的な事故」が補償対象となっている火災保険であれば保険金の請求が可能です。特約で付帯することが可能な火災保険もあるので、小さい子供がいる家庭では、補償内容を確認しておくといいでしょう。
その際に補償対象に含まれていても、火災保険によって補償内容や範囲が異なる場合もあるため注意してください。
◆自宅以外のガラスを割った場合は個人賠償責任保険
小学校などの公共の施設や友人の家など、自宅以外で窓ガラスを割ってしまった場合は、火災保険の適応外になります。
この場合には、個人賠償責任保険を適用することが可能です。
最近では付帯サービスとして個人賠償責任特約を付けられるタイプの火災保険も多くあります。
子供がいる家庭では不測の事故が起きる可能性もあるため、加入しておくと安心かもしれませんね。
いずれの場合においても故意に窓ガラスを割った場合は対象外となり補償を受けることはできません。
しかし、明確な意図を持ってガラスを割ったのではなく、結果を考慮せずに起こした行動により窓ガラスが割れた場合は重過失となり、個人賠償責任保険が適用されるケースもあります。個人賠償責任保険では多くの保険会社が、過失・重過失は免責としていません。
そのため、重過失で自宅以外の窓ガラスを破損した場合には個人賠償責任保険で補償されます。
【まとめ】
住宅に欠かせない窓ガラス。破損した場合の修理費用も決して安くはありませんが、住宅の中では比較的安く修理ができる部分でもあります。
そのため保険を利用せずに窓ガラスの修繕を依頼する人もいますが、破損した原因によっては支払われることを理解しておきましょう。家の修繕においても火災保険を上手に使って家のケアをしていきたいですね。