火災保険というと建物や家財道具の補償というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
実際には火災保険が適用される範囲は、どのような特約をつけているかによって保障される範囲も大きく変わります。
最近の火災保険は住宅における損害を広くカバーしているものが主流となってきているため、建物や家財だけでなく建物に付随する設備についても補償範囲が広がっていることが特徴的です。
今回は火災保険の適用に関して、フェンスを破損した場合について詳しくご紹介していきますので、参考にしてください。
目次
【火災保険は敷地内全てが保障範囲!?火災保険が適用となる外構】
火災保険が適用される範囲はどこまでになっているのでしょうか?
ここでは、一般的な火災保険の適用範囲について解説します。
◆火災保険が適用される範囲は?
火災保険の一般的な補償範囲には建物と家財の2種類が含まれています。
建物と家財の両方で保険に加入することはもちろん、プランによっては建物のみ、家財のみと分けて契約することが可能なものもあります。
建物には、一戸建てやマンション、ビルなどが該当し、一般的には建物の付属設備も火災保険の補償対象となっています。
家財は主に建物の中に収容されている家具や家電、衣類など生活に必要なものが補償の対象です。
しかし、30万円を超える宝石・貴金属・美術品・骨董品や本などの原稿・設計書・帳簿などについては、明記物件と呼ばれ扱いが別になるケースもあります。契約時に鑑定書や領収書などの確認書類を提出し申告しなければ補償を受けられないケースや、1事故あたりの上限金額を設定しているケースもあるので注意しましょう。
◆屋外で建物に含まれる範囲は?
建物の補償対象範囲には、建物基礎部分、畳やふすまなどの建具、建物に取り付けてあるエアコンや浴槽、流し台、調理台、ガス台などが屋内での補償対象範囲となっています。
建物外の補償対象には、門、堀、垣、建物付属の物置や倉庫、カーポートなど建物に付随するエクステリアを含める広い範囲が補償の対象となっており、建物に固定されているアンテナまで補償対処となります。
【フェンスに車が当て逃げされた場合は!?】
フェンスが思わぬ事故によって破損した場合には火災保険で補償を受けることができるのでしょうか?
◆当て逃げでも火災保険が適用される
道路に面している戸建てでは、自動車により門や塀を当て逃げされる事故も発生します。近年の火災保険は火災だけでなく自然災害から飛来物による破損、第三者による破壊行為による破損なども補償対象です。
そのため契約内容によっては対象外となることもありますが、多くの火災保険が当て逃げなどの事故による破損や集団での暴力行為による破損などを補償対象としており、修理費用として保険金を受け取ることが可能です。
また、自分でぶつけて壊してしまった場合では、補償対象となる 保険会社と補償されない保険会社があるため、契約内容を確認するようにしましょう。
◆どんな保障内容?
契約内容にもよりますが、壊れたフェンスの撤去作業から新設のフェンスの設置作業など損害に応じて保険金が支払われます。
この際に、免責金額を設定していると、自己負担が出てくる可能性もあるため契約内容には注意しましょう。
軽微な損傷の場合は免責金額内の修理代となり、自己負担額のみでおさまることもあるので、契約時の免責金額の設定は慎重に検討することをおすすめします。
【大雪でフェンスが破損!火災保険は適用される!?】
近年は異常気象もあり、台風などの風害や水害以外の自然災害においてもエクステリアの損害が出ることがあります。
具体的にどのような災害で火災保険が適用されるのでしょうか?
◆雪害でも火災保険が適用できる!どんな災害をカバーしている?
火災保険では火災はもちろんのこと、台風や大雨による洪水や土砂災害などによる水災、強風による破損や飛来物による破損などの風災、雹の直撃などによる破損などの雹災、雷による雷災など多くの自然災害による被害に対応しています。
最近は豪雪地帯以外の地域でも雪によるフェンスの破損やカーポートの破損なども発生しています。豪雪地帯では積雪に備えてエクステリアの強度が高いものを設置していますが、豪雪地帯以外の地域では積雪への対応が充分でない場合も多いため、大雪の際に被害が出やすい特徴があるのです。
そのため豪雪地帯以外でも火災保険の際に雪災が補償対象になっているか、しっかりと確認をすることをおすすめします。
【まとめ】
火災保険という名称から、火事だけ保障をしているイメージを持っている人も少なくありません。
しかし実際には、火事だけでなく様々な自然災害はもちろん、第三者による車の当て逃げや、暴力行為によるフェンスの破損までも火災保険がカバーしているのです。
契約内容をしっかりと理解して、請求漏れなど無駄がないようにしましょう。火災保険を検討 ている人は、どのようなリスクが想定されるかを考慮して契約内容を検討するといいのではないでしょうか。