盗難は、治安のいい日本でも頻発しています。 空き巣被害にあった場合、帰宅すると家じゅうが荒らされていればパニックになってしまうものです。
火災保険に加入していれば、「大事な時計を盗まれた!」「高価な指輪を狙われてしまった!」 という盗難被害に遭った時、補償してくれることがあります。
目次
【火災保険の盗難補償はぜひ入っておきたい】
◆火災保険についてはすでに加入済のこともある
火災保険というと火事や災害の時しか補償されないと思いがちですが、実は盗難も補償されるケースがあります。 そのため、いざ盗難が発生した時に「無理だと思っていたけれど、火災保険で補償された!」ということがあります。
ただ、火災保険に盗難補償が付いているからといって、あらゆるものが補償されるわけではないのです。 「建物」と「家財」で補償内容が変わります。
◆建物の補償とは
建物が補償される場合は、窓ガラスやドアなど動かせないものが主な補償範囲ですが、エアコンや物置、アンテナなども建物に含まれます。
◆家財の補償とは
家財とは、引越しする時に運び出すような動かせるものが主な補償範囲です。宝石や時計といった貴金属をはじめ、 ベッドなどの家具や電子レンジといった家電も家財に含まれます。
家財の補償で注意したいことは、建物の補償とは違い「特約」扱いになっている保険も多い点です。 特約はオプションと同じで、別で契約する必要があります。 「家財も守りたい」と思ったら、契約の時にしっかり確認しておきましょう。
【盗難補償でどんなものが補償されるのか?】
◆狙われやすい現金は「家財保険」で補償
急な出費に備えて、家に現金を置いている家庭も多いのではないでしょうか。 空き巣の盗難では、まず現金が狙われます。現金については「家財」に分類されるので、盗難被害も補償されます。
ただ、現金の場合補償される金額が「20万円まで」となっていることが多いです。 そのため、盗難にしっかり備えたい場合は、家に置いておく現金は20万円以内に抑えておくと安心でしょう。
◆未申告の家財は1件20万円までが多い
現金以外にも、申告されていない家財は20万円以上は保障されないことが多いです。 30万円を超えるような高額の家財については、家財保険に加入していても別で申告する必要があります。 宝石や絵画など、高額なものを購入した時は早めに保険会社に申告しておきたいですね。
さらに万が一に備えて、家財の全体がよくわかる写真や商品の保証書を置いておけば、非常に有利になるのでおすすめです。
◆自転車は「敷地内」なら補償される
盗難被害に遭いやすい自転車も、火災保険で補償されます。 ですが、火災保険は家や人を守るものですから、家の敷地内で起こった盗難のみが補償されますので注意しましょう。
【被害に遭ったらどうやって盗難を証明するの?
◆被害に遭ったらまず警察に行こう
盗難被害に遭って大事な時計や現金が盗まれたら、「保障されるのかな?」「早く保険会社に言わないと!」と思う人も 多いはず。 ですが、盗難被害に遭ったらまずは警察に言わなくてはいけません。
家の中が荒らされていれば、そのままの状態で110番通報しましょう。 この時重要なのが、「絶対に家の外から」通報することです。 もしかしたら家の中に犯人が隠れているかもしれません。 自分の身の安全を最優先にしてください。
通報すると警察から、住所や氏名・被害の状況などを聞かれますので落ち着いて答えましょう。 警察や鑑識が来て現場を検証しますから、家の外で待機しておきましょう。
◆盗難届を提出しよう
110番通報した後は、警察署に行った盗難届を書く必要があります。 書き方については警察の人が教えてくれますから、それに従って記入していきます。 盗難届が受理されると、「盗難届出証明書」や「届出受理番号」が発行されます。
これらは保険会社の請求はもちろん、免許証などの再発行にも必要なのできちんと保管しておきましょう。
◆保険会社に請求しよう
警察での手続きが終わったら、保険会社に電話して盗難被害に遭ったことを連絡します。 警察で聴取されたような盗難被害の詳細について聞かれますので、落ち着いて答えていきます。
また、警察で交付された届出受理番号も、すぐ伝えられるように用意しておくとスムーズでしょう。
窓ガラスを壊して侵入された場合は、火災保険の建物補償で保険がおります。 火災保険に加入していても補償されないものもありますので、保険会社の人に聞いたり契約書を読んだりして確認しましょう。
【まとめ】
火災保険は盗難補償が付いているものが多いですが、契約内容や保険会社によって補償内容は違いがあります。 「最近近所で盗難事件が発生した」「高価な家財を購入したので万が一に備えたい」という時は、盗難補償について きちんと確認するタイミングです。
盗難被害は予想できないトラブル。急に起こったことで「しまった!」「どうしよう!」と慌ててしまいますが、 そんな時のために、しっかり保険で備えておきましょう。