火災保険を理解するには、基本的な用語を理解する必要があります。
火災保険は専門用語も使われていて、非常にわかりにくいという批判が過去にあり、保険会社の努力でかなりわかりやすくなりました。
火災保険の基本的な内容を理解するのに、必要なのは以下の項目を理解することです。これだけ覚えておかば、あなたは火災保険の証券を読みこめるようになります。
まずは最も基本的なことから
補償範囲
どんな事故や損害なら、保険金が支払われるのかを理解します。
火災以外にも補償される災害や事故が火災保険に存在します。
補償内容
補償範囲それぞれの災害や損害の状況において支払いの条件や金額、上限などを理解します。
保険の対象(目的)
保険を付ける対象のことをいいます。建物や家財が該当します。
これらは別個に保険金額を設定して契約をする必要があります。
保険契約者
保険契約を結んで、保険料を支払った人のことをいいます。
保険料
保険契約者が保険契約に基づいて、保険会社に支払う金銭のことを言います。
保険契約の申し込みをしても期日までに保険料を入金しなければ、補償はされません。
保険金額
保険の対象に対して設定する契約金額のことで、全損の場合、支払われる保険金の上限になります。
保険期間
〇年〇月〇日〇時から×年×月×日×時までと補償期間を定めています。
この期間以外に事故にあったとしても補償されません。
少し難しい言葉です。
被保険者
保険の補償を受けられる人です。基本的には契約者と同一ですが、別の人になる場合もあります。
基本的な考え方は建物や家財を所有している人になります。保険契約者と別の場合は通知義務があります。
再調達価額
損害が生じた場所、又は時間において、保険の対象と同一の質、用途、規模、型、能力のものを再取得
するのに要する額をいいます。
明記物件
貴金属、宝玉および宝石ならびに書画、骨董(こっとう)、彫刻物その他の美術品で、1個または1組の価額
が30万円を超えるものや、稿本や設計書などをいいます。この明記物件は、お申し込み時にご申告いただき、
保険証券に明記されなければ補償されません。
時価額
保険の対象の再調達価額から使用による消耗、および経年劣化などに応じた減価額を控除した額をいいます。
明記物件に関してはその保険の対象と同等と認められるものの市場価格によるのが一般的です。
新価
保険の対象と同一の質、用途、規模、型、能力のものを再築または再取得するのに要する額をいいます。
最後に
「火災保険の知恵袋」で使用する言葉を中心に解説してみました。言葉に意味が理解できれば、
約款を読むのも簡単になります。是非チャレンジしてみてください。